北朝鮮とイランが「アフリカの角」と呼ばれるソマリアのウランを狙っているとの情報がある。 国連外交筋によると、北朝鮮とイラン両国の科学者や技術者らで構成される混成チームが、近く、ソマリア南部でウラン鉱の探査活動を開始するとみられている。内紛の続くソマリアのイスラム原理主義組織「イスラム法廷連合」との合意に基づくもので、探査活動は同連合が支配下に置く地域で実施される模様だ。北朝鮮の科学者らはイラン側の要請を受けて探査活動に参加するとの説もある。 混成チームのソマリアでの活動準備は、ソマリアの首都モガディシオに代表事務所を置く、親イランのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラを介して行なわれているという。 イスラム法廷連合とヒズボラは以前から緊密な関係にあり、二〇〇六年七月にレバノンで繰り広げられたイスラエルとヒズボラの戦闘では、同連合の精鋭兵士七百二十人がヒズボラ支援のためレバノンに派遣されていた。 国連外交筋は「イランはヒズボラを通じて、イスラム法廷連合に対し、ウラン鉱探査権と引き換えに武器を提供したとの見方が有力だ」と指摘するとともに、北朝鮮がイスラム原理主義組織と結びつきを持った点に注目している。

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