昨年5月、米国における「マリファナ合法化」の動きについてレポートしました(「『マリファナ合法化』の功罪――米コロラド大学は大人気だが」2014年5月26日)。その時点では、すでに全米50州のうち21州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)で医療用のマリファナが合法化され、ワシントン州とコロラド州では娯楽用も合法化されているという状況でした。しかも、16の州で医療用マリファナについて、13の州では娯楽用のマリファナについて、合法化を検討しているということでした。

 

賛成52%!

 そして実際、その後もこうした動きは州レベルで着実に加速しています。

 現在、23州とコロンビア特別区で医療用マリファナが、そして4州とコロンビア特別区で娯楽用マリファナの使用が合法化されています。『ワシントン・ポスト』紙によると、2014年の総合的社会調査(General Social Survey)の結果、米国民のマリファナ合法化に対する賛成派は52%と、ついに過半数を超えました。1990年の16%、2004年の33%に比べて、爆発的な増加です。

 さらに、米ニュースサイト『VICE NEWS』の2015年3月17日付のインタビューで、オバマ大統領は、「そのうち州のレベルにおける合法化が連邦法を変えるだろう」とまで発言しました。少なくとも医療用マリファナについては、合法化を認める州が全米の過半数を超える日が目の前にきています。

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