ソウルの消息筋によれば、北朝鮮は年内にも、インターネットの国家アドレスを登録する可能性がある。 インターネットのドメイン名やIPアドレスの登録・割り当てを全世界レベルで管理・調整する非営利公益法人ICANN(本部・米ロサンゼルス)に対し、北朝鮮当局から最近、国家アドレス登録に関する打診があったのだという。 ICANNの理事の一人も、十月二十九日からロサンゼルスで開かれる会議で、北朝鮮の国家ドメイン「.kp」を正式承認する方向で検討を重ねていると述べる。ICANNは先頃、パレスチナ自治政府に対しても、「.ps」というドメインを認めている。 北朝鮮は従来、独自の、厳しい検閲を受けたイントラネットを運用してきた。このイントラネットでは「朝鮮コンピュータ・センター」と呼ばれる機関が監視し、承認された情報しか見ることができない。だが、国家ドメインを得ることになれば、北朝鮮がインターネットに接続する道が開かれるという。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。