インドが、台湾の核兵器開発を支援するかのような姿勢を見せている。インドのフェルナンデス元国防相が二〇〇七年十月、台北を秘密訪問、台湾国防当局首脳と会談した。同氏の訪台は〇七年春以降これで三回目という。 フェルナンデス氏はバジパイ前政権で国防相として核開発計画を推進した有力政治家で、いまも軍の兵器開発機関と強いつながりがあるとされる。 同氏はまた、「インドにとって最大の敵は中国」と公言し、「チベット独立支持」を表明したこともある反中派。「中国を揺さぶるため台湾の核兵器開発に協力するかのような素振りをみせても不思議ではない」(消息筋)。 一方、台北の外交筋からは、フェルナンデス氏の訪台の際には、常にインド人の核兵器専門家や核技術者が数人同行している――との情報もある。 台北の一部報道によれば、〇七年十月、陳水扁政権が〇八年実戦配備する雄風2Eミサイルに核兵器を搭載する計画がありインドに支援を求めているのでは、との疑惑まで台湾立法院(議会)で取り沙汰されたという。 台湾国防部高官らが最近ニューデリーを訪問、インド軍施設を視察したことも、さまざまな憶測をよぶ原因となっている。

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