高額納税者番付が発表されなくなったせいでもあるまいが、最近、とんと名前を耳にしなくなったのが、タワー投資顧問運用部長の清原達郎氏(四九)――。二〇〇五年五月に発表された長者番付で三十六億九千万円余の納税額でトップになり、推定年収が「百億円」といわれたスーパーサラリーマンだ。 今も二千六百億円ともいわれる預かり資金で東京証券取引所の二部銘柄や新興市場の小型株を二百五十銘柄も買い集めている。だが、アメリカのサブプライムローン問題を発端に東証の株価は急落。「もともとライブドア事件以来、新興企業や小型株は決算を厳格にしたら赤字企業が続出し、株価は急落。そのうえサブプライムローン問題で、清原氏もダメージを受けているだろう」(大手証券投資情報部長)との声がもっぱらだ。 実際、清原氏率いるタワー投資顧問は十一月に建設現場向け足場材のレンタル業者、ダイサンの株式九十一万一千株を同業のエスアールジータカミヤに売却した。〇五年夏以降、五百円台から七百円台で十億円近い資金を投下して買い占めた株だが、証券会社を通してエスアールジータカミヤに買い取るよう持ちかけていたものだった。が、株価下落で売却価格は一株五百二十円。ざっと二億円近い損失を出している。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。