赤丸が襲撃現場、青丸が関連施設、緑丸が「シャルリー事件」現場。上部左端の→をクリックすると施設名枠が表示され、枠内の丸をクリックすると地図上の丸とリンクします。上部右端の窓枠マークをクリックすると、別ウィンドウで地図が拡大されます。

 

 1月に起きた風刺週刊紙『シャルリー・エブド』編集部襲撃事件の際、ちょうどその直後にフランス出張の予定が入っており、事件発生4日後に着いたパリで緊張感に包まれた街を見ることになった。今回の同時多発テロの際も、またもやフランス出張の予定が入っており、13日の事件発生翌日のパリに降り立った。単なる偶然に過ぎないが、巡り合わせというものを感じないでもない。

 事件から20時間足らずのパリは、週末だというのに人影が乏しく、元日の夜のような静けさだった。事件後、当局が外出を控えるよう市民に呼びかけたからだろう。中心部でもかなりの店が閉まり、開いているカフェやレストランもがらがらのようだった。

 ホテルにチェックインをしてテレビのニュースを見たものの、複数の現場の状況が交錯して、どこで何が起きたのか、うまく呑み込めない。実際にテロが起きた場所を訪れ、被害者と加害者が見た風景を脳裏に刻みつつ、情報を反芻しなければなるまい。

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