前回の第5回(2013年)は横浜での開催だった(C)時事

 

 すっかりご無沙汰してしまった(ちゃんと生きてます)。「研究活動からキレイサッパリ足を洗い、理事業に徹する」と決め、数々と諸々に集中これ努めてきた積りだが、「第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)」(8月27日~28日)のためケニアの首都ナイロビに旅立つ前に、この一大イベントについて書いておかなければと思った。3000人の日本人がやってくるというから、読者のなかにもナイロビへ行かれる方がいるかもしれないし、現地でお会いするかもしれない。

 

テーマは「援助」から「ビジネス」に

 TICADは今年一大転機を迎える。5年おきの開催が3年になり、日本とアフリカ交互で開かれることになって初めての会議が今回のTICAD VIだ。アフリカ連合(AU)の強い要請によってTICADは、「中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」と同じ形式に変更されたわけだが、これほど密度の濃い恒常的チャンネルをアフリカとの間に設置しているのは、世界で日本と中国だけである。日中は、アフリカという場で、それぞれTICADとFOCACを掲げて相対峙することになったのだ。

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