ゲームをしない人生なんて

執筆者:成毛眞2016年12月1日

 しばらくの間、SNSに何も書き込まず、当然のことながら外出もせず自宅に引きこもっていた。引きこもって何をしていたかというと、テレビゲームである。パソコンで行うネットゲームではなく、昔からあるロールプレイングゲームで、その名を『ペルソナ5』という。5と付くくらいだからシリーズ第5作で、私は3と4もやったが、途中で止めてしまっていた。のめり込めなかったのだ。

 しかし5は恐ろしいほどの出来だった。発売から2週間で55万本以上を出荷したというのも頷ける中毒性の高いゲームだ。私はあっという間に150時間くらい費やしてしまった。なので忙しい仕事をもっている人にはおすすめできないかもしれない。しかし、最近暇だという人、年末年始の休みをどう過ごすか特に予定のない人には強くおすすめする。遊ぶにはこのソフトとプレイステーション3か4があればいい。

 このゲームは、分類するとオーソドックスなRPGということになる。高校2年生の主人公の少年(つまりプレイヤー)が悪人たちを、そうとは気づかれないままに改心させていくという物語で、こう言ってしまうといささか気恥ずかしいのだが、あっという間に高校生の頃の気持ちに戻って巨悪に立ち向かいたくなるようにできている。

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