「倒産リスク情報」を売るオックスホールディングスが上場廃止のピンチに。リスクを背負わせた元社長は、あの日本振興銀行創業者だった。「元社長の“食い逃げ”ではなかったか」という非難の声も上がっている。日本振興銀行創業者で、企業の財務内容を分析して倒産リスクを予測する「倒産情報」で知られるオックスホールディングスの元社長、落合伸治氏(四〇)に対してだ。 食い逃げだと不満を漏らしているのは、オックスホールディングス(大証ヘラクレス上場)の元役員や現役員、社員たちだ。同社は大阪証券取引所によって三月二十八日に上場廃止の可能性もある監理ポストに移されてしまったからである。「落合氏は三年前に創業者の伊藤祥司元会長(七〇)から株を譲り受けて社長に就任しました。が、大阪の消費者金融会社の買収で損失を出したり増資に行き詰まったりと、失敗の連続。不満を持った役員が昨年六月にクーデターを起こし退任を迫ったため社長を辞任。取締役からも解任され、会社を去った」(元役員) ところが、その騒動が一段落すると、大証から突然、クレームがついた。「昨年六月に公表した第三者割当増資の中止理由と大証に提出した業務改善報告書に虚偽の疑いがある」と調査を要求されたのだという。

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