19.トム・プライス保健福祉長官(62)

 2016年11月29日、下院議員だったプライス氏を次期保健福祉長官に指名した際、トランプ氏は声明で、「オバマケアの撤廃と置き換えのための我々の取り組みを主導し、すべての米国民に対して経済的かつアクセス可能な医療を提供するため、彼は非常に適任者である。彼を次期保健福祉長官に指名することは誇らしい」と説明していた。そして2月10日に上院本会議で行われた指名承認票決で賛成52票、反対47票と拮抗したものの、正式に承認された。

 ジョージア州議会上院議員を経て、2004年11月に実施された連邦下院議員選挙(ジョージア州第6区)で勝利し、2005年1月に連邦下院議員に就任。2016年11月に実施された連邦下院議員選挙で7選を果たしたばかりであった。第114議会(2015年1月~2017年1月)からポール・ライアン下院議員(共和党、ウィスコンシン州第1区)が歳入委員長に選出されたため、後任の予算委員長という要職に就いた。

 

 共和党の保守派議員で構成される議員連盟「共和党調査委員会(Republican Study Committee=RSC)」の会長を務めるなど、政策通としても広く知られている。政界入りする前は整形外科医として活躍していたことから、とりわけ医療分野に非常に精通しており、オバマ政権が2010年3月に成立させた医療保険制度改革法(通称、オバマケア)の廃止論者の急先鋒として、下院共和党の中で頭角を現した。

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