今年2月、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問と会談した筆者(JICA提供)

 

 今年の3月初めにミャンマーを訪問した。ミャンマーはJICA(国際協力機構)の活動がもっとも活発な国の1つである。インド、インドネシア、フィリピン、ベトナム、そしてミャンマーがたぶんベスト5だろう。

 ある人にそう答えたら、「なかなか戦略的だね」と言われた。たしかに、南シナ海からインド洋に抜ける航海の自由は、日本の生命線である。安倍晋三首相も、昨年ケニアで開かれたTICAD Ⅳ(アフリカ開発会議)で、開かれたインド洋・太平洋の重要性を強調している。

「軍人」留学生を受け入れ

 ミャンマーに行くのは2度目である。1度目は2012年11月、国際大学の学長として、ヤンゴンで開かれたミャンマー学生の同窓会に出席した。

 国際大学は、日本興業銀行の中山素平相談役(当時)が、1982年、財界の支援を受け、元外相の大来佐武郎氏を学長に迎えて新潟県の浦佐(南魚沼市)に設立した日本初の大学院大学で、原則的に全寮制、授業は全部英語である。現在の学生は、外国人がおよそ8割、それ以外が日本人で、国内ではともかく、外国での知名度は高い。

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