タイガー・ウッズ逮捕「続報」:「社会認識」「司法制度」の「日米差」を考える
2017年7月18日

ウッズが米ツアーで最後に出場した今年1月の「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」初日のスタート風景。大勢のファンやメディアの熱い視線を受け、スターの輝きを放っていた(筆者撮影)
タイガー・ウッズが逮捕されてから7週間が経った。うつろな目をした顔写真や呂律の回らない呼気テストの映像は、多くの人々を驚かせ、落胆もさせた。
以後、公の場にもゴルフの世界にもウッズの姿は見られない。だが、記録の話になると「タイガー・ウッズのみ」「タイガー・ウッズ以来」という具合に彼の名前は必ずと言っていいほど上がる。そんな偉大なるゴルファーがこのままゴルフ界から消えてしまうのは、あまりにも惜しい。
ウッズはこれからどうなっていくのか。それを見通す上では、今回の事件に対するゴルフ界、そして何より米国社会での受け止め方を知ることが何より重要だと思う。
「出廷延期」のうえに「刑軽減」も!?
まず、事実関係をおさらいしてみよう。ウッズが4度目の腰の手術を受け、「これで、ようやく痛みのない人生を取り戻すことができる」と喜びと安堵を示したのは4月19日のことだった。
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