現地で見て聞いたインド「ITビジネス」最前線

執筆者:医療ガバナンス学会2017年8月18日
同行した仲間とともに、インドで出会った人々と。後列左端が筆者(筆者提供、以下同)

 

【筆者:小坂真琴・東京大学教養学部理科3類】

 私は医学を志している学生である。将来的にはアジアをフィールドに活躍したいと思っている。このグローバル化の時代にあって、海外にほぼ縁がないまま暮らしてきたが、日本が下り坂に差し掛かっているのは明白である。教育において、例えば自分が所属する東京大学は、大学ランキングにおいて、2013年の23位から2016年の34位まで一気に順位を落としている。一方でアジアはこれから経済成長・人口増加の一途をたどり、大学のレベルも上がってきている。世界大学ランキングでも、東京大学の上にはシンガポール国立大学、南洋理工大学、清華大学、香港大学がランクインしている。また、知り合いの先生方が中国などに飛んで、現地で研究しているお話を伺っても、自分の成長のためには1度海外に出ねばならないと強く感じている。今回は、ご縁に恵まれてインドを訪問した。

2~3年で転職が当たり前

「月7~8万円という条件で、新卒2~3年のエンジニアが100人単位で応募してくる。基礎的な教育は在学中に受けているから、日本の同年代に比べると優秀。物価も年率7%くらいで伸びているが、それでもオフィスの家賃は月7万円程度」

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