【特別対談】「韓国」「北朝鮮」との「向き合い方」(5)
2017年8月24日
小此木政夫:ナショナリズム(民族主義)だから親○○だとか反○○だとか、あまりレッテルを貼ってはいけません。
だいたい、左派勢力だからといって、韓国のそれなりのグループが「親北」だとか「従北」なんてことはあり得ない。韓国人であることの自己否定になりますよ。要は、北朝鮮にいる人々も同じ民族だと考えるだけの話です。それを強調するところが、左派勢力が右派勢力と違うところです。だから「左派=親北」政権というレッテルではなく、もっと深みのある理解をしてほしい。
韓国であれ、その他の国であれ、そこの指導者や民衆が何を考えているのかを理解するためには、相当な知識や経験が必要になってきます。確かに、一般人がそこまで掘り下げることは難しいでしょう。しかし、メディアは違います。その努力を怠ったり、ためらいを失ったりすれば、メディアが自分の役割を否定することになりますよ。少なくともジャーナリズムを自称する限り、安易なレッテル貼りは止めてほしいですね。
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