ホープ・ヒックス・ホワイトハウス広報部長

執筆者:足立正彦2017年9月21日
 

29.ホープ・ヒックス・ホワイトハウス広報部長(28)

 前任のアンソニー・スカラムッチ氏が突如解任された後、暫定的に広報部長を務めてきたが、ホワイトハウスは9月12日、広報部長就任を正式に発表した。トランプ政権発足後、3人目のホワイトハウス広報部長である。サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官とともに女性同士が二人三脚で、ホワイトハウスにおけるトランプ政権のコミュニケーション戦略を指揮することになった。

 トランプ政権では、初代広報部長のマイク・ダブキ氏が、3月6日の就任から3カ月後の5月末に辞任している。

 トランプ大統領の娘夫婦であるイヴァンカ・トランプ大統領補佐官とジャレッド・クシュナー大統領上級顧問夫妻と懇意であった前任のスカラムッチ氏は、7月下旬に広報部長に就任した。ところが、同氏の起用に反発したラインス・プリーバス大統領首席補佐官が7月28日に事実上更迭。代わりに、ホワイトハウスの規律と秩序を重視するジョン・ケリー国土安全保障長官が横滑りの形で大統領首席補佐官に就任すると、スカラムッチ氏の更迭を求めるケリー氏の進言をトランプ大統領が受け入れ、スカラムッチ氏は在職わずか10日間で広報部長を解任された(2017年7月25日「トランプ政権『閣僚・重要ポスト人名録』(16)スカラムッチ、サンダース」2017年8月2日「『辞任』『解任』続出で迷走するホワイトハウスの『課題』」などを参照)。

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