朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会に出席した金正恩党委員長 (C)AFP=時事

 

 朝鮮労働党は党創建記念日(10月10日)の3日前に、党中央委員会第7期第2回総会を開催した。今回の議題は(1)現情勢に対処した当面のいくつかの課題について(2)組織(人事)問題――の2つであった。

 党中央委総会の開催は、第7回党大会の最終日の昨年5月9日以来、約1年5カ月ぶりだ。党中央委総会は、党規約で1年に1回以上開催するよう規定されている重要会議だが、党創建記念日の直前に開催されるのは珍しい。通常は春の最高人民会議の前や、農作業が終わった年末(11月から12月)に開催されることが多かった。

 開催時期自体が意表を突いたものであったが、そこで発表された人事は、大幅に世代交代を進めて指導部の再編を行ったもので、「金正恩(キム・ジョンウン)親政体制」の確立を目指したものとみられた。

 党規約で「党大会から党大会までの党のすべての事業を組織指導する」とされている党中央委員会は、党大会に次ぐ決定機関であり、ここで党政治局メンバーの選出も行われる。

 昨年5月の第7回党大会では、党中央委員129人、党中央委員候補106人が選出された。北朝鮮の幹部たちは、最高人民会議代議員(687人)から、次は党中央委員候補、党中央委員、党政治局員候補、党政治局員と上りつめていくことになる。

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