「仲よき事は美しき哉」では済まないはずなのだが(トランプ大統領=左=と安倍首相) (C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領は10月5日、ホワイトハウスでの軍高官らとの夕食会の前に、メディアをわざわざ招き入れて「諸君、これが何を表しているか分かるか? 嵐の前の静けさかもしれない」と発言したという。

 そして10月7日には「ツイッター」に「(歴代の)大統領と政権がこの25年間、北朝鮮と対話し、合意が結ばれ、莫大な金が支払われたが、うまくいかなかった。インクも乾かないうちに合意は破られ、米国の交渉者はばかにされてきた」とつぶやき、「でも、1つのことだけがうまくいく!」と書き込んだ。記者団が「『1つのこと』とは何か」と質問すると「すぐに分かる」とだけ答え、明確な回答を避けた。

 トランプ大統領は「すぐに分かる」と言ったものの、まだその真意は明らかになっていない。

「1つのこと」とは何だろうか。トランプ氏の性格を考えれば、経済制裁などの通常の圧迫とは考えにくい。やはり、考え着くのは「軍事的な圧迫」か「軍事行動」だ。「軍事的な圧迫」と「軍事行動」には決定的な違いがあるとはいえ、「軍事的な圧迫」が「軍事行動」に連動する可能性もある。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。