日本海でに集結した(右から)米原子力空母「ロナルド・レーガン」、「セオドア・ルーズベルト」、「ニミッツ」と、海上自衛隊の護衛艦「いせ」など[海上自衛隊提供](C)時事

 

 

 ドナルド・トランプ米大統領のアジア歴訪の「陰のパートナー」は、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長だ。トランプ大統領が繰り返し語った「アメリカをなめるな」というメッセージは、金党委員長に向けられた警告だった。その金党委員長に直接発せられた警告が、トランプ大統領が11月8日に韓国国会で行った演説だった。

「言い訳の時」ではなく「強さの時」

 トランプ大統領は、「私がこの朝鮮半島に来たのは、北朝鮮の専制君主に直接メッセージを伝えるためだ」と、金正恩党委員長に直接語りかけた。

「今日、すべての文明国を代表して表明する。北朝鮮に言いたい。『われわれを甘く見るな。試そうとするな』。われわれは安全と繁栄、自由を守る」

「米国は紛争や対決を求めないが、逃げもしない。愚かにも米国の決意を試して除去された体制はいくらでもある。米国や同盟国を脅迫したり、攻撃したりするのは許さない。米国の都市が破壊の脅威にさらされるのは容認できない。われわれがおびえることはない。歴史上の残虐行為は繰り返させない」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。