ティラーソン国務長官(右)は解任されるのか(左からマクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官、マティス国防長官、ペンス副大統領、トランプ大統領)(C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領は、習近平中国国家主席の特使訪朝を「大きな動きだ。何が起きるか」と注目していたが、成果がないことを見極めると、11月20日にホワイトハウスで閣議を開き、北朝鮮を再び「テロ支援国家」に指定することを決めた。

 米政府は1988年1月に、前年の大韓航空機爆破事件を理由にして北朝鮮をテロ支援国家に指定した。その後、北朝鮮が寧辺核施設の冷却塔を爆破したことなどを評価して、ブッシュ政権が2008年10月にテロ支援国の指定を解除したという経緯がある。

「殺人政権」

 トランプ大統領は、テロ支援国再指定について「何年も前に再指定されるべきだった」とした上で、「北朝鮮は核で世界を威嚇しているだけでなく、国際テロを繰り返し支援してきた。再指定で『murderous regime』を孤立させるため、最大限の圧力を加える取り組みに弾みがつく」と述べ、金正恩(キム・ジョンウン)政権を「murderous regime」と決めつけた。日本のメディアはこれを「残忍な政権」「犯罪政権」などと訳したが、韓国のメディアは、ほとんどが「殺人政権」と訳した。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。