「シェール革命」は米国内の石油化学産業の好転ももたらした=米テキサス州ヒューストン(C)時事

 

 石油メジャーの1つである「BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)」の最高経営責任者(CEO)ボブ・ダドレィ氏が、興味深いことを『フィナンシャル・タイムズ』(FT)に語っている(「BP chief says shale will have limited effect on global oil market」around 14:00 on Dec 21, 2017 Tokyo time)。

 長期的には完全に同意できる内容だが、たとえば来年の市場動向を考えた場合、この見方をどう織り込めばいいのだろうか?

 また、2015年10月にBPの調査部門のトップであるスペンサー・デール氏が「石油の新経済学」を語ったときに指摘していた、シェール革命の米国外への伝播および在来型石油開発への影響について、現時点ではどう評価しているのだろうか?

 年末年始にじっくり考えてみる必要がある。

「シェール」恐るるに足らず

さて、「Bob Dudley says technical challenges reduce ability to rival conventional output」 というサブタイトルがついた当該記事の概要を、次のとおり紹介しておこう。

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