ひな壇にいるかいないか、どの位置に立つかが序列となる(写真は2月8日の軍事パレード)(C)EPA=時事

 

 ここで報告の対象を北朝鮮内部に切り替えたい。北朝鮮では2月15日夕、平壌の平壌体育館で「金正日(キム・ジョンイル)同志誕生76周年慶祝中央報告大会」が開催された。大会では朴光浩(パク・グァンホ)党副委員長が司会を行い、崔龍海(チェ・リョンヘ)党政治局常務委員が報告を行った。崔龍海氏は「自衛的国防力は主体朝鮮の尊厳であり、自主権であり、勝利の保証である」とし、「国防工業部門は、偉大な並進の旗を高く奉じて自衛的な核抑止力を一層しっかりと強化し、われわれ式の強力な先端武装装備をさらに多く開発、生産すべきである」と述べ、核抑止力の強化を訴えた。

4カ月で復活した黄炳瑞氏

 この中央報告大会を伝えた『朝鮮中央テレビ』に、興味深い映像が流れた。会場で拍手をする参加者の中に、軍総政治局長を解任され革命化教育を受けているとされていた黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏の姿があったのだ。黄炳瑞氏の右側には全日春(チョン・イルチュン)前党39号室長、左側には党軍需工業部の洪承武(ホン・スンム)、(ホン)ヨンチル両副部長がいて、同じように拍手をしていた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。