この映画以後、VISAカードは世界に普及することになった(日本版DVDパッケージ)

 

 007シリーズの映画を観る度に気になるのは、筆者だけかもしれないが、今度は一体どんなブランド品が使われるのかということだ。

トヨタも採用

 イギリス秘密工作員、ジェームズ・ボンドが愛用する自動車のアストン・マーチンDB5がドイツの高級車BMWに変わり、そして時代を経て新型のアストン・マーチンが再起用された場面を思い出すと、この映画シリーズは世界の流行を映し出していると感ぜずにはいられない。

 イギリス発のスパイ映画とあって、四輪駆動の名車ランドローバー、レンジローバーは欠かせないし、高級車ベントレーや、英国製以外ではトヨタも採用されたことがある。

 時計ではロレックスが定番で、じきに競争対手のオメガが食い込み、ブライトリングも顔を出した。原作者イアン・フレミングが執筆の際に必ず身に着けていたからなのだろうか、ロレックスは初期の映画シリーズを席巻していた。日本製では時計のSEIKO、パソコンのSONY VAIO、バイクのHONDAなどのロゴを見つけたときは、思わず喝采を送ってしまった。

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