まだ髷を結っていた頃の藤原あき。正確な撮影年は不詳。この後、あきは波瀾万丈の人生を送ることになる(自伝『雨だれのうた』(酣燈社)より)

 

 来年2019年は、春に統一地方選挙、夏に参議院選挙が続く「選挙イヤー」です。安倍政権の“驕り”に由来するとされる一連の問題、景気、財政再建、働き方改革などなど、選挙イヤーまでにどんな展開になっているのか、我々国民の感情、政権・与党に対する評価はどのようになっているのか。今年9月に予定されている自民党総裁選も気になるところです。

 参議院選挙には通常、よく知られている通り、全国にくまなく組織票を持つ団体代表の候補者や、国民的知名度と好感度を持つスポーツ選手や芸能人など、俗に言うタレント候補者が登場します。そうした候補者らは、良くも悪くもびっくりするような大量得票で華々しくバッジを胸につけます。

 私はこれまで、元市議会議員の経験から政治キャスターとして600人以上の国会議員をインタビューしてきました。その経験で言うと、タレント議員とよばれる政治家たちは彼ら彼女らなりの「タレント(才能)」を発揮し、国会議員という役割を十二分に「演じ」ています。国会内、党内における自分の「役柄」を認識し、政策に反映させるべく奮闘しています。

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