アメリカ・イスラエルの関係がサウジにも大きく影響する(トランプ大統領とネタニヤフ首相)(C)AFP=時事

 

岩瀬昇 サウジアラビア(以下、サウジ)の一般的な人々は、上からいろんな改革があったにしても、基本的にはムスリムです。

 これはイラン革命が起こったときもそうなのですが、結局はイスラーム教徒として生きている人たちに対し、その生き方を無理やり変えるようなことをすると、どうしても社会的反発が起こる。

 そういう、普通のイスラーム教徒であるサウジの人たちがバックにいて、今、サウジはイスラエルをどう位置づけているのでしょうか。

 先ほどの話で言えば、イランに対する対抗勢力として前面に出してきたイラクやアメリカがすっといなくなってしまって、サウジ自身が対抗しなければいけなくなった。そのときに、おお、イスラエルがいる、と。イスラエルはイランにとって、アメリカと並ぶ2大悪魔で敵ですから、このイスラエルを前に持ってくるという意味では、たしかにその政策的な意味はあると思うのです。

 でも一般のイスラーム教徒の人たちにとっては、イスラエルは同胞であるパレスチナ人が住んでいた土地に割り込んできて、しかも、国際法で認められた以上に土地を占有していって追い出そうとしている存在であるとの認識があるはずです。そうした前提のうえでイスラエルを、あるいはパレスチナをどう位置づけているのでしょうか。

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