アメリカ・イスラエルの関係がサウジにも大きく影響する(トランプ大統領とネタニヤフ首相)(C)AFP=時事

 

【編集部注】この「特別対談」は2018年8月10日にアップした記事ですが、現在の米国vs.イランの緊張関係や、サウジアラビアやイスラエルなど中東諸国との関連に鑑み、その根源的な理由を理解する上で極めて示唆に富んだ内容ですので、岩瀬昇さんのご提案をいただき、池内恵さんのご諒承もいただいたうえで、改めて再掲いたします(アップの日付は本日の「2019年6月26日」と表示されます)。なお、この特別対談は全5回ですが、(1)~(4)については本文末尾にリンクを掲示してありますのでご参照ください。

 

岩瀬昇 サウジアラビア(以下、サウジ)の一般的な人々は、上からいろんな改革があったにしても、基本的にはムスリムです。

 これはイラン革命が起こったときもそうなのですが、結局はイスラーム教徒として生きている人たちに対し、その生き方を無理やり変えるようなことをすると、どうしても社会的反発が起こる。

 そういう、普通のイスラーム教徒であるサウジの人たちがバックにいて、今、サウジはイスラエルをどう位置づけているのでしょうか。

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