「IPO中止」サウジアラムコに起きたさらなる「異変」
2018年8月29日
業界紙『Platts Oil』は、8月27日に発表した「Saudi Aramco IPO leaves few unscathed: Fuel for Thought」(04:01 UTC)と題する記事の中で、「サウジアラムコ」の「2兆ドルの企業価値」査定および「IPOまでのタイムフレーム」に関し、詳細な調査・分析を一切せずに発表してしまったことでムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(MBS)の責任は免れない、と指摘した。
MBSの「責任」は、これだけに留まらない。総じて有能なテクノクラートに任せておくべき分野にまで口を出し、その結果、にっちもさっちも行かなくなっているのが実態のようだ。
『フィナンシャル・タイムズ』(FT)は、東京時間8月27日19時頃「Saudi Aramco loses its “in perpetuity” oil and gas rights」という衝撃的な記事を掲載している。つまり「サウジアラムコ」の権益は無期限ではなくなる、というのだ。
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