小泉進次郎とは何者か

『小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉』(扶桑社)著者インタビュー

執筆者:フォーサイト編集部2018年9月19日
進次郎語録をご覧あれ

 いよいよ月20日に迫った自民党総裁の投開票。だが、安倍晋三総理の3選は確実と見られ、むしろ「次の総理候補」に注目が集まっている。1981年生まれの37歳。言わずと知れた政界サラブレッド、小泉進次郎代議士である。

 彼が彗星のごとく現れたのは、自民党に逆風が吹き荒れていた2009年。父・小泉純一郎元総理の後を継いで出馬し、初当選を果たした。以来、当選を重ねること4回。自民党青年局長や復興大臣政務官、党農林部会長や筆頭副幹事長を経験し、圧倒的な知名度の高さを誇る。

「集客力」すなわち「集票力」という意味で侮れない存在であるだけに、その挙動には安倍陣営も注意を払ってきたという。

 これまで「一強独裁」の様相を呈する安倍政権に批判的な発言も多く、政策的には石破茂元幹事長と波長が合うと見られている。そして実際、無投票だった前回は別にして、前々回は石破氏に投票した。が、今回の総裁選で最後まで両候補に対して支持も批判も封印。日頃の言動の小気味よさからして、あえての沈黙に疑問と批判の声が少なくない。

 その若き総理候補の実像に迫ったのが、フジテレビ解説委員・鈴木款氏の近著『小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉』(扶桑社)。政界入りする前の学生時代から進次郎氏と親交があり、彼を最もよく知るジャーナリストと言われる鈴木氏に聞いた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。