米朝交渉「5時間半」の内幕(下)北朝鮮に残された「時間」
2018年10月15日

ボルトン米補佐官は2、3カ月内にも2回目の会談が行われると言うが(左・トランプ大統領、右・金正恩党委員長)(C)AFP=時事
今回のマイク・ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝に対する米朝当局者双方の反応は、奇妙なものであった。非核化の中身では、北朝鮮が豊渓里核実験場への査察を受け入れた以外には、具体的な合意事項は発表されなかった。また第2回米朝首脳会談の期日、場所についても合意はできなかった。しかし、ポンペオ長官は訪朝直後にツイッターで、「いい旅ができた。米朝首脳会談の合意をこれからも前進させていく」「トランプ大統領と金党委員長が交わした約束を果たすべく金党委員長と作業を続ける」と自画自賛した。
道筋は見通せたのか
文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領との7日夜の会談では、ポンペオ長官は「生産的な会話ができた。また一歩進んだと評価できる」と語った。さらに第2回米朝首脳会談をなるべく早い時期に開催することで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と一致した、と明らかにした。
ポンペオ長官は9日には記者団に、訪朝で「真の進展」が見られ「この先も道のりは長く、多くの作業が残っているが、完全で最終的かつ完全に検証された北朝鮮の非核化という、最終目標達成の道筋が見通せるようになった」と述べた。
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