フォーサイト「2019年の注目点、気になること」(テーマ編)

執筆者:フォーサイト編集部2019年1月2日
大きく動く「世界」の中で、安倍首相はうまく立ち回れるのでしょうか (C)時事
 

 フォーサイト編集部です。新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 本年も昨年同様、新年を迎えるに当たり、執筆者の方々に「2019年の注目点、気になること」をお聞きし、それを【「専門家の部屋」編】と【テーマ編】にまとめてみました。こちらは【テーマ編】です。お楽しみください(筆者名の50音順です。タイトルをクリックすると、それぞれの執筆者の記事一覧ページにジャンプします)。

 

【国内経済:磯山友幸】「日本型の制度」をグローバルなものに

 日本型の制度やルールが、世界の常識から遊離したものであることを痛感させられる年になりそうだ。
 2018年はカルロス・ゴーンの再逮捕や、産業革新投資機構(JIC)の民間経営陣一斉辞任、日本取引所グループ清田瞭CEO(最高経営責任者)が自分の市場に上場している投資信託に投資していた問題などが噴出した。司法制度や「官」と「民」の関係、資本市場のあり方といった経済社会の根幹にかかわる問題を含んでいる。
 こうした問題をうやむやに済ませば、日本はやはり異質だ、という見方が広がり、国際社会からの信用を失うことになるだろう。
 働く外国人の本格的な受け入れが始まる。これを機に、日本的な仕組みを一気にグローバルに通用するものへと変えていくことが求められる。

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