気鋭の日本人「フレンチシェフ」が盟友「トルシエ監督」と魅せた珠玉の「マリアージュ」
2018年12月30日
ボルドーワインの産地として名高いフランス南西部の小さな村、サン=テミリオン。5000ヘクタール超のブドウ畑にワイナリーがひしめき合い、この地ならではの土壌と気候がもたらす口当たりなめらかな「赤」を主に送り出している。
その中に日本でも馴染みの人物のワイナリーがあることはご存じだろうか。
2002年のサッカー・ワールドカップ日韓大会で日本代表の監督を務め、ベスト16に導いたフィリップ・トルシエ氏(63)である。日本サッカー界から離れた後もフランスや中国のクラブチームなどで監督に就き、現在はベトナムの民間アカデミーのテクニカル・ディレクターを務めている。その傍ら、2014年に1.1ヘクタールの小さなブドウ畑を購入し、「ソルベニ」という赤ワインを手がけているのだ。
そんなトルシエ氏と一緒に「ソルベニ」とボルドー料理を味わうイベントが12月13日、東京・神宮前のフレンチレストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」で開かれた。
オーナーシェフの松嶋啓介氏(41)は、20歳で渡仏して修業を積み、25歳の時にニースで独立。地元の食材を生かした独創的な料理が評判を呼び、28歳の時に外国人として最年少でミシュランの1ツ星を獲得した。現在はニースで3店舗、東京で1店舗を経営しながら、食を軸に幅広い活動を行っている。
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