金正恩党委員長(左)とトランプ大統領(右)――再び相まみえるのはいつになるのか (C)AFP=時事

 

 最後に、事と次第によっては第2回米朝首脳会談に影響を与えるもしれない、北朝鮮内部の動静について触れておきたい。

 北朝鮮メディアは1月1日、金党委員長が金日成(キム・イルソン)国家主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を訪問したと報じた。訪問の時間は不明だが、1日付の党機関紙『労働新聞』が3面に写真入りで報じていることから1日未明と見られる。

 金党委員長は2013年から2017年まで、元日に錦繍山太陽宮殿を訪問したが、なぜか昨年は、本人は訪問せず、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長や崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長ら幹部だけが訪問した。2017年は幹部のほか、李雪主(リ・ソルジュ)夫人も同行した。

 今年は李雪主夫人は同行せず、党や内閣、軍の幹部が同行した。『労働新聞』は同行者としては、金永南常任委員長、崔龍海党副委員長、朴奉珠(パク・ポンジュ)首相の党中央委政治局常務委員の名前だけを挙げたが、『労働新聞』に掲載された写真や『朝鮮中央テレビ』などを見ると、李洙墉(リ・スヨン)党副委員長や李容浩(リ・ヨンホ)外相(党政治局員)などの幹部のほか、一時は革命化教育を受けた黄炳瑞(ファン・ビョンソ)党第1副部長の姿も確認できた。

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