台湾「蔡英文」が最も恐れる男「国民党の反日的言動は支持しない!」

国民党「韓国瑜」高雄市長「日本初」単独インタビュー

執筆者:野嶋剛2019年1月15日
「韓流」旋風を巻き起こした韓国瑜氏(撮影:鄭仲嵐、以下同)

 

 台湾で昨2018年11月に行われた統一地方選は、蔡英文総統率いる与党「民進党」の惨敗で終わった。

 その激変を演出したのは、圧倒的不利と見られた台湾南部最大の都市・高雄市の市長選で「韓流」と呼ばれるほどの現象を巻き起こして勝利した国民党の韓国瑜氏(61)だ(2018年11月25日「速報! 台湾統一地方選:与党『民進党』打ち砕いた『韓流』ポピュリズムの破壊力」参照)。

 2020年の総統選にも影響を及ぼすとも見られる人気者だけに、12月25日の着任後もその一挙手一投足が注目を集めている。このほど、ジャーナリストの野嶋剛氏と「フォーサイト」に対して、日本のメディアで初めてとなる単独インタビューに応じた。

「韓流」は合理的な現象

野嶋剛 韓市長は元立法委員ではありますが、国民党や政府で重要ポストを経験したわけでもなく、全国的な知名度も低く、高雄とも縁が薄かった。立候補したとき、当選できると思っていましたか?

韓国瑜 五分五分ですね。投票の日まで、五分五分という思いでした。

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