パトリック・シャナハン国防長官代行

執筆者:足立正彦2019年1月30日
 

42. パトリック・シャナハン国防長官代行(56)

 ドナルド・トランプ大統領が約2000名の駐留シリア米軍の撤退方針を決定したことに抗議して、ジェイムズ・マティス国防長官が辞意を表明したのを受け、12月23日、トランプ大統領から国防長官代行に指名され、1月1日付で、国防副長官から国防長官代行に就任した。

 マティス氏は当初、引き継ぎも踏まえて2月末に辞任する意向であったが、マティス氏のトランプ大統領宛の辞意表明書簡について、メディアは一斉にマティス氏に好意的な報道を続けた。そうした状況に反感を覚えたためか、トランプ大統領はマティス氏の辞任を約2カ月前倒しし、1月1日付とした。これについて、事実上の解任と報じるメディアもあった。

 次期国防長官が正式に就任するまで、直後からシャナハン氏が国防長官代行として国防総省を指揮しているが、次期国防長官が容易に指名されない場合、国防長官代行の在任期間が長期化するのではとの見方も一部では行われている。

 国防副長官としては、2017年3月にトランプ大統領により指名され、上院本会議での採決で賛成多数で承認され、同年7月19日に正式に就任していた。

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