『BP長期展望2019』が予測する「再生エネルギー」の可能性
2019年2月19日
2019年2月14日のバレンタインデーの日に、英大手石油会社「BP」が恒例の年次『長期エネルギー展望2019年版(BP Energy Outlook 2019 edition)』(以下『長期展望2019』)を発表した。
全体で73ページに及ぶもので、読みこなすのには少々時間がかかるものだ。
と思っていたら、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)のAnjli Ravalがさっそく「Oil demand will prove resilient for 20 years, says BP」という記事を、東京時間2019年2月15日午前4時ごろに掲載していた。
一読すると、気候変動問題に取り組むべく「パリ協定」で掲げた目標を達成することを前提とした「急速な移行(rapid transition)」シナリオに焦点を当て、その場合でも石油・ガスが2040年エネルギー消費の半分以上を占める、再生エネルギーは3分の1程度だ、と報じているのだ。
だが、この記事だけでは、2040年までのエネルギー動向を予測している『長期展望2019』の概略を理解するには不十分だ。
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