この人の再選よりも注目しておくべきかもしれない(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 ドナルド・トランプ大統領が再選を目指す大統領選挙が行われる2020年11月の投票日まで、残り1年7カ月となった。トランプ陣営は積極的に政治資金を集めるとともに、共和党全国委員会(RNC)とトランプ再選委員会の連携強化も図っており、再選に向けて着実に歩んでいる。

 2020年には大統領選挙とともに下院議員選挙、上院議員選挙も同時に実施される。

 下院議員選挙では定数435名全員が改選となるが、上院議員選挙では、定数100名の約3分の1の34名が改選対象となる。

 2018年に行われた上院議員選挙では、改選議席35のうち、与党・共和党はわずか9議席であったのに対し、民主党は26議席となり、民主党上院議員が圧倒的に「守り」の選挙を強いられる構図であった。その結果、共和党会派は2議席純増の53議席、無所属2名を含む民主党系会派は47議席となり、それが今年1月3日から召集された第116議会(〜2021年1月)の上院の現有議席である。

共和党には「守り」の選挙

 だが、2020年11月に実施される上院議員選挙は、改選議席数という観点では2018年とは全く対照的な構図となる。つまり、改選期を迎える共和党上院議員は21名、民主党は12名となり、より多くの現職共和党上院議員が議席を死守するための「守り」の選挙を強いられることになる。

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