経歴、政治的実績では抜きん出ているのだが……(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 2020年民主党大統領候補指名獲得争いに向けた準備が着々と進められつつある。

 民主党全国委員会(DNC)は、候補指名獲得争いに出馬している候補者による第1回テレビ討論会を、3カ月足らず先の6月26日と27日の2日間、フロリダ州マイアミにおいてDNC主催で行うことを3月28日に発表した。

 ドナルド・トランプ大統領の再選を阻止するために出馬表明した民主党候補者の数はすでに16名に達しており、その数は今後さらに増えることが見込まれている。

 一方で、出馬を検討してきた政治家らが次々に、自らの将来に関する決断を下し始めている。

 昨年11月に実施された2018年中間選挙で3選を果たしたばかりの、労組に近い反自由貿易派のシェロッド・ブラウン上院議員(オハイオ州選出)は、出馬を見送る決断を3月7日に下した。

 米メディアから「4人のB(Four B)」と呼ばれ、その去就が注目され続けてきた4人の政治家のうち、2016年に続き2度目のホワイトハウス挑戦を目指すバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)は出馬を表明し、2018年中間選挙でのテキサス州選出上院議員選挙で現職テッド・クルーズ上院議員を瀬戸際まで追い込んだベト・オルーク前下院議員(テキサス州第16区選出)も3月14日に出馬を決断した。他方、気候変動対策を重視し、出馬を決断した場合には大統領候補テレビ討論会での政策議論で重要な役割を果たすと見られていたマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は出馬を見送る判断を下した。

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