忠実な「僕」ではあるが……(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 周知の通り、2018年4月に大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に就任したジョン・ボルトン氏は9月10日、ドナルド・トランプ大統領により同ポストを更迭された。ボルトン氏は2017年1月のトランプ政権発足以降、マイケル・フリン、H.R.マクマスター両氏に次いで3人目の大統領補佐官だったが、アフガニスタン駐留米軍の撤退問題、対イラン・北朝鮮政策などを巡りトランプ大統領らと対立した結果、在任1年5カ月でホワイトハウスを去ることとなった。

ボルトン氏のトランプ外交批判

 ボルトン氏更迭翌週の9月18日、トランプ大統領は後任の大統領補佐官に、米国の外交コミュニティでもあまり知名度が高くなく、2018年5月から国務省の人質問題担当大統領特使を務めていたロバート・オブライエン氏を指名した(2019年9月20日『トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」(39)オブライエン大統領補佐官』)。

 その後任人事が発表されたまさにその日、ボルトン氏は大統領補佐官に就任する直前まで会長を務めていた保守系シンクタンク『ゲートストーン財団』(在ニューヨーク。対中東政策に焦点を当てて活動)の非公式昼食イベントで、講演を行っている。

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