「米中貿易戦争」下の地政学リスク(上)
2019年10月7日

米中対立の行く末は……
【編集部より】
本稿は、「東京財団政策研究所」が主催した「第116回東京財団政策研究所フォーラム」の「米中貿易戦争下の地政学リスク――新たな日中関係のあり方」と題されたシンポジウムを、企画の中心者であるフォーサイト常連筆者の柯隆さん承認のもと、(上)(下)2回に分けて載録するものです。シンポジウムは7月8日に実施されましたが、中国が建国70周年を迎えたこのタイミングで、非常に示唆に富む議論が行われています。
登壇者は、下記の方々です(ご発言順)。
■蟹瀬誠一(モデレーター。明治大学国際日本学部教授、外交政策センター理事)
■グレン・S・フクシマ(米国先端政策研究所上級研究員)
■柯隆(東京財団政策研究所主席研究員)
■川島真(東京大学大学院総合文化研究所教授)
■伊藤さゆり(ニッセイ基礎研究所経済研究部研究理事)
蟹瀬誠一:「中国は眠れる獅子だが、いったん目を覚ませば世界を震撼させるだろう」と言った人がいます。19世紀のナポレオン・ボナパルトですが、その予言が今、本当に的中しているなと思います。
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