「サウジ」「UAE」に急接近するプーチンの「腹の内」
2019年10月25日
当欄では、エネルギー関連の最新トピックスを紹介し、より多くの読者の皆さんがエネルギー問題を考える手助けをすることを目指しているので、原則として「オピニオン」記事の類を紹介しないことにしている。
「オピニオン」とは、まさにその発信者の「意見」であって、読者の皆さんが自らの「意見」を作り上げる情報ソースとしては、ある意味で一面的な、きわめて狭いものになるからだ。むしろ、多種多様な事実、見方、あるいは過去の経緯や制度的な情報などを報じた「記事」の方がお役に立てると考えている。
だが、今回は『フィナンシャル・タイムズ』(FT)モスクワ特派員ヘンリー・フォイが「Opinion Inside Business」として掲載している記事を紹介しておきたい。
つい先日、ウラジーミル・プーチン露大統領はロシア経済界の重鎮を多数引き連れて、サウジアラビア(以下、サウジ)およびアラブ首長国連邦(以下、UAE)を訪問した。この訪問の持つ意味について、フォイ記者の「オピニオン」が記されているのだが、その色は薄く、日本ではあまり報じられることのない「事実」が数多く記載されている。
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