大虐殺を乗り越えたルワンダの「奇跡」
2019年11月5日
ルワンダはアフリカ中央部に位置する内陸国である。北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジ、西にコンゴ民主共和国と接している。面積は2万6000平方キロで四国の1.5倍、人口は1200万人で日本の10分の1、人口密度はアフリカ大陸一で、日本の1.5倍ある。
ルワンダの国土は、全体にゆるやかな丘が折り重なっている(「千の丘の国」というニックネームがある)。国土をきれいにせよというポール・カガメ大統領の政策もあって、ゴミがすくなく、きれいな町と丘が続く。そしていつも心地よい風が吹いている。
ただ、西部には平均海抜2700メートルを超える山脈が南北に走っていて、ナイル川とコンゴ川の流域を分けている。最高峰カリシンビ山は4507メートルである。その西側にはキブ湖があって、その西がコンゴ民主共和国である。
ルワンダの北西部はマウンテン・ゴリラで有名である。現在、マウンテン・ゴリラは、ルワンダとコンゴ民主共和国とウガンダにまたがるヴィルンガ山地のみに約800頭が生息しているだけである。ただ、コンゴ民主共和国は治安に不安のある地域であり、ウガンダは交通が不便なので、ルワンダが一番ゴリラを見やすいところである。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。