ナイル川で建設が進む、エチオピアの「ルネサンス・ダム」(C)EPA=時事

 

 日韓関係の緊張が長引いている背景に、アメリカが両国の調停に乗り出していないことがあると指摘するのは、的外れではないだろう。自国第一主義のドナルド・トランプ米大統領は、他国の調停に関心がないのだろうか。

 そうしたイメージと反するニュースが、11月6日にトランプ大統領のツイッターから流れてきた。大統領の執務室には、エチオピア、エジプト、スーダンの大臣たちが並んでいた。

 にこやかな表情のトランプ大統領は、協議の行方に自信があるようである。ワシントンDCで開催された3カ国代表による会合に出席した際、トランプ大統領は、エチオピアが建設中のダムが完成したときには、テープカットをしたいと軽口をたたいたとも伝えられている。

 今後もスティーブン・ムニューシン財務長官が担当して、3カ国の協議が、ワシントンDCで12月と1月にも行われるのだという。1月15日までに、その結果がまとめられるという期限も設定された。不調の場合には、あらたに国際的な調停者が選定されることも決まったという。

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