今年6月に再選出馬の雄叫びをあげたのもフロリダ州オーランドだった(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 2020年11月3日に投票が行われる米国大統領選挙まで11カ月となったが、現職のドナルド・トランプ大統領が再選を目指すうえで最も重要な州を挙げるのであれば、それは南東部フロリダ州であろう。

 フロリダ州にはトランプ大統領の個人別荘「マールアラーゴ」もあることから自身も頻繁に同州入りしており、今年1月から11月までの11カ月間に、実に11回も訪れている。同期間に2桁回数以上訪れている州は、フロリダ以外では首都ワシントンに隣接し、自らのゴルフクラブがあるバージニア州しかない。

 さらに、トランプ大統領は今秋、住民登録をニューヨークからフロリダ州パームビーチに変更している。再選委員会を率いているブラッド・パースケール選対本部長もテキサス州サンアントニオからフロリダ州に住民登録を移している。

 トランプ大統領やパースケール選対本部長らは、2016年大統領選挙に続いて2020年も、フロリダ州での勝利なく再選戦略を描くことはできないであろう。それ程に同州はトランプ大統領の再選にとり重要な州と考えられるが、その理由について以下のとおり説明していきたい。

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