初代大統領よりも優れていた、という評価が民主党支持者では7割近いという(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 約1カ月半後の2020年2月3日には、民主党大統領候補指名獲得争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会が行われ、ドナルド・トランプ大統領の再選を阻止することを目的として、野党・民主党の大統領候補指名獲得争いが本格化する。

 そうした中、最近、民主党支持者の間で最も支持されている人物の動きに注目が集まった。その人物とは、第44代大統領のバラク・オバマ前大統領である。

建国の父より評価が高いオバマ氏

 現在も生存している民主党の元大統領経験者は、ジミー・カーター氏(第39代)、ビル・クリントン氏(第42代)、オバマ氏の3人である。

 カーター氏は、1980年大統領選挙でロナルド・レーガン共和党大統領候補に対して現職大統領として大敗し、1期限りの大統領となった。在職中には、在テヘラン米国大使館人質事件や旧ソ連によるアフガニスタン侵攻といった米国の威信を傷つけられる出来事があり、第2次石油危機の影響で米国経済も停滞し、評価は決して高くはない。

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