台湾の総統選が1月11日投開票され、「民進党」の公認候補で現職の蔡英文総統が、事実上の一騎打ちとなった「国民党」の公認候補である韓国瑜・高雄市長に勝利することが確実になった。
台湾のテレビ速報によると、日本時間午後7時時点で、蔡氏は15ポイント以上のリードで韓氏らを引き離しており、再選は確実と見られる。
同日に行われた立法委員選挙でも、民進党が順調に得票を伸ばしており、過半数をうかがう勢いとなっている。民進党は前回の立法委員選挙で、全議席113のうち68議席を奪う大勝を果たしているので、議席数は減らすと見られるが、国民党勢力の過半数奪回は阻止できそうな見通しだ。
米中対立のなかで代理戦争の様相もはらみながら迎える重要な選挙となったが、米国が事実上肩入れする蔡氏が、中国の後押しをうける韓氏を退けた形であり、「一国二制度」や「1つの中国」を拒んで中国との接近に慎重な姿勢をとっている民進党主導の台湾政治が、今後も続くことになる。
驚くほどのV字回復
台湾の総統直接選挙は1996年に始まった。
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