驚異的発展「中国・大湾区」現地踏査レポート(1)
2020年2月4日
昨年9月の初旬から中旬にかけて、中国の大湾区を訪問し、研究調査を行ってきた(注1、本文末尾に。以下同)。
昨年、中国の深圳を訪問した際に、現在の日本を完全に凌駕し、日本の後進性を感じさせるような、その街の驚異的発展や先進性に驚くと共に、脅威を覚えた。その記憶は、現在でも鮮明だ。
だが現地で活躍し、今回の研究調査でもガイド役をお願いした「Find Asia」の加藤勇樹さん(注2)によれば、
「現在の中国では、深圳の発展などは序の口です。それよりも、深圳も含む『大湾区』全体を見ないといけない」(注3)
という。
そこで、筆者はできるだけ早い時期に、「大湾区」を訪問し、その地域の発展をぜひ現地で見てみたいと考えていた。そんな中、いくつかの幸運とタイミングを重なって、当該のような機会を得たのである。
「大湾区」とは何か
日本では、「大湾区」の一部を構成する深圳はかなり知られているが、この地域全体については、最近少しずつビジネス面で注目を集めつつあるものの、まだまだ多くの人々には知られていない。
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