トランプ支持者集会の異様な熱気(上)

執筆者:横田増生2020年2月3日
トランプ演説で「Keep America Great」のプラカードを高く掲げる支持者たち(1月14日、オハイオ州にて。筆者撮影、以下同)
 

 ドナルド・トランプ大統領の2020年最初の支持者集会が、オハイオ州北西部にある工業都市トレドで開かれた。

 1月9日の集会に出発したのは前日の午後2時すぎ。気温は1℃。私の住むアパートからトレドに到着するまで、2時間ほどかかる。

 トレドは、中西部のいわゆる「ラストベルト」に位置し、激戦州オハイオの工業地帯の一角を占める。

 街に近づくと、工場の煙突から炎と煙が上がっているのが目に入ってくる。集会が開かれるダウンタウンにある「ハンチントンセンター」の周りは、人通りも少なく、さびれた感じが漂う。

集会前日に着いた「ハンチントンセンター」

 1964年以降の大統領選挙では、オハイオ州を制した候補者が大統領になっている。2016年の選挙でも、ここオハイオで、2012年の現職バラク・オバマ大統領を再選に導いた支持から熱狂的なトランプ支持に変わったことが、最終的な選挙結果に大きく影響した。

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