ゴルフ界「総本山」が出した飛距離偏重「否定レポート」の波紋
2020年2月12日

飛距離を伸ばすべく鍛錬し技術を磨いているというミケルソンの主張にも一理はあるが(C)EPA=時事
世界のゴルフをつかさどる「USGA」(全米ゴルフ協会)と「R&A」(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース)が2月4日、『ディスタンス・インサイト・レポート』を発表。世界中のゴルフ界で大きな話題になっている。
直訳すれば、「距離に関する洞察の報告」。
いわば、飛距離偏重でパワーゲーム化している現在のゴルフ界をどう見るか、今後どうしていくべきかをUSGAとR&Aが洞察した報告書である。
全114ページにおよぶ分厚いレポートは、「ゴルフ界を正しい方向へ変えていかなければならない」と世界のゴルフ界に警鐘を鳴らしている。
言い換えれば、現在のゴルフ界は望ましくない方向を向いているという意味だ。
「とは言え、今のこの現状が緊急事態や危機というわけではないし、一夜にしてそうなったというわけでもない」
そう語ったUSGAのマイク・デービスCEO(最高経営責任者)は、用具メーカー、ゴルフコース、プロゴルファー。ゴルフに関わるすべての人、モノ、企業や団体に「みんなでゴルフの在り方を見つめ直してほしい」と呼びかけている。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。