民主党系有権者の間に浮き上がる「断層」

執筆者:足立正彦2020年2月20日
集会でも圧倒的に若い支持者が目立つサンダース候補(C)EPA=時事
 

【ワシントン発】 アイオワ州党員集会、ニューハンプシャー州予備選挙という、2月に設定された民主党大統領候補指名獲得争いの「序盤州」4州のうちの2つの戦いが終わった。

 残り2州の争いは、2月22日の西部ネバダ州党員集会、29日の南部サウスカロライナ州予備選挙となる。

 アイオワ、ニューハンプシャー両州ともに白人の人口比率が9割を上回る圧倒的に白人比率の高い州であったのに対し、ネバダ州はヒスパニック系有権者の比率が約3割、サウスカロライナ州はアフリカ系有権者の比率が約6割と、今後人種的多様性に富んだ地域へと移行することになる。

 そして、3月3日には、大州カリフォルニア州やテキサス州、バージニア州、ノースカロライナ州、ミネソタ州、マサチューセッツ州、コロラド州など14州で一斉に予備選挙が実施される「スーパーチューズデー」が予定されている。この1日で、7月13日から16日までの4日間の日程でウィスコンシン州ミルウォーキーにおいて開催される全国民主党大会に出席する「誓約代議員」の34%が選出されることになる。

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