53. リチャード・グレネル次期国家情報長官(DNI)代行(53歳)

 ドナルド・トランプ大統領は、2018年5月から駐独米国大使を務めていたリチャード・グレネル氏を「国家情報長官」(DNI)代行に指名する意向を、2020年2月19日にツイッター上の投稿で表明した。

「米中央情報局」(CIA)をはじめとする17の諜報機関を総括し、大統領やホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)に対して諜報活動に関して助言を行うDNIには、トランプ政権下では当初、ダン・コーツ元上院議員(共和党、インディアナ州選出)が就任していたが、トランプ大統領はコーツ氏を2019年8月に事実上更迭した。

 その直前、トランプ大統領は後任として、超保守派かつ親トランプ派のジョン・ラトクリフ下院議員(共和党、テキサス州第4区選出)を指名する意向を2019年7月末に明らかにしたところ、複数の上院議員から相次いで懸念が表明されたため、ラトクリフ氏は自ら指名を辞退している。

 その後、DNI不在のまま主席副長官のスー・ゴードン氏が長官代行を務めるかと見られていたが、代行にもDNIにも昇格させず、退役海軍中将で国家テロ対策センター(NCTC)所長だったジョセフ・マグワイアー氏がDNI代行に就任していた。

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