「逃げた」バイデン
2020年2月29日

29日のサウスカロライナは頼みの黒人票で息をつなげられるか(C)EPA=時事
ニューハンプシャー州の予備選挙が行われた2月11日は、朝から小糠雨の降る曇天だった。雨よりも雪の方が濡れないのになぁ、と思いながら、最初の取材先である同州の最大都市マンチェスターのウェブスター小学校に向かう。
私の住むミシガン州のアパートからマンチェスターまでは、陸路で820マイル(1300キロ超)ある。2日かければ運転できない距離ではなかったが、病み上がりであることを考慮し、前日に飛行機で6時間強かけてやってきた。空港でレンタカーを借りた。
アイオワ州での「党員集会」とは違い、あくまでも「予備選挙」というシステムで行うニューハンプシャー州の場合、各地に投票場が設けられ、午前6時から午後7時までの間に有権者がそれぞれの投票所に訪れる。
小雨ということもあり、最初、投票所の中で取材をしようとすると、女性の担当者が飛んできて、
「ここで取材はできないの。取材したいのなら、外でやってください」
と言われる。
私は風邪が治ったばかりで、できるだけ雨には打たれたくないのだが、それがルールならば仕方がない。雨合羽を持ってくるのを忘れたのが悔やまれる。
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