ホワイトハウスの「練習グリーン」物語

執筆者:舩越園子2020年3月12日
歴代大統領はゴルフも外交の場として活用してきた(昨年5月の来日時、トランプ大統領の要望で青木功プロも一緒にラウンド。大統領のツイッターより)(C)時事
 

 米大統領選の民主党候補者選びが白熱している今だからこそ、妙に気になるのは、果たして彼らはゴルフ好きなのかどうか、ということである。

 米国チームと世界選抜チームの対抗戦「プレジデンツカップ」が創設されたのは、米国の「プレジデンツ」たちがゴルフ好きという背景があればこそだった。米国の歴代大統領がどうしてだか大のゴルフ好きばかりであることは、もはや周知の事実である。

 しかし、あのホワイトハウスに練習グリーンが備えられていることは、知る人ぞ知る話だ。

 歴代大統領の中でも、とりわけ熱狂的なゴルフ好きで知られる共和党のドワイト・アイゼンハワーが大統領を務めていた(1953~61年)当時の新聞記事に、こう記されている。

〈アイゼンハワー大統領は、もうすぐホワイトハウスの南側の小さなグリーンの上でパットの練習ができるようになる〉

 これは、1954年5月、「USGA」(全米ゴルフ協会)がホワイトハウスへ練習グリーンを寄贈したことを報じた当時の『ニューヨーク・タイムズ』の記事の一文だ。

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